DESIGN TOKYO 大賞 2019 にいってきた【レビュー】
デザインや物販に興味があるので、DESIGN TOKYO 大賞にいってみたい。
でも会場が若干遠いので、どんな様子なのか事前に知りたい。
本記事ではそんな疑問にこたえます。
私は2019年6月26日に実際にDESIGN TOKYO 大賞 2019にパートナー会社の社長と参加し、クラウドファンディング出展の候補企業との交渉をおこなってきました。
※本来は小売りやネット販売の業者がまとめて仕入れ交渉をすることが目的のようです。
なんと3日間を通じて約5万人の来場者数をほこるデザインの大イベント、「DESIGN TOKYO 大賞」の魅力を余すところなくまとめます。
DESIGN TOKYO 大賞 とは?
写真:かわせみ
DESIGN TOKYO 大賞 2019のコンセプト
厳正に審査されたDESIGN TOKYO 出展社の中から、“ 売れるデザイン”のベストプロダクトを表彰するアワードです。
ポイントは「売れるデザイン」。マーケティングやプロモーションをやっている方にはめちゃくちゃ勉強になると思います。各社しのぎを削って、ターゲット層に刺さる仕組みにこだわる姿勢が商品からバシバシ伝わってきました。既に販売を開始している商品で総売上で億を超える会社が多く、流石の安定感。
大賞商品は以下のとおり。公式サイトにも詳細が掲載されています。
写真:かわせみ
DESIGN TOKYO 大賞 過去の開催実績は?
●いつから?
過去のツイートからさかのぼると、2011年からスタートしているようですね。
公式にWEB上に情報があるのは、過去2~3年分がほとんど。
ということは約8年の歴史があるようです。
何とも言えない天気と湿度。おはようございます。これから東京ビッグサイトの設営現場へ。
#twioha
#designtokyo— HIRASAWA FUTOSHI (@hirasawafutoshi) July 4, 2011
東京ビッグサイトのフロアは大体コンクリートむき出しだけど、こんな感じだとオシャレだし歩きやすい。
#designtokyo http://yfrog.com/kieampj— リクゥイッド (@liquid7r) July 8, 2011
●どこで?
東京ビックサイトで行われています。ちなみに今年度2019年も公式サイトにも記載があります。
https://www.designtokyo.jp/ja-jp/visit/access.html
りんかい線 「国際展示場」駅下車 徒歩約7分
ゆりかもめ 「東京ビッグサイト」駅下車 徒歩約3分
●どんな内容?
簡単にいうと、海外や日本国内でこれから売り出していきたい商品ブースがたくさん並んでいてネットやリアルの店舗を持っている企業が買付をおこなうスペースです。
DESIGN TOKYO 大賞 2019の良かったところ(感想・レビュー)
ブース案内が分かりやすい
事前にWEB上で会場のブースMAPが共有されていて、会場にいく最中にも丁寧に看板が設置されています。会場がとんでもなく広いので、嬉しい配慮だと思います。案内の導線、受付もスムーズで好印象でした。
写真:かわせみ
写真:かわせみ
休憩や移動の配慮が嬉しい
会場が広く、かなり移動で体力を消耗するので、各会場の入り口でドリンク無料券が配布されます。休憩スペースで喉の渇きを潤すことができます。また、会場が大きく二つあり、「西展示棟」⇔「青海展示棟」の区間で無料バスが運行しています。
移動に10分ほどかかります。3日間で両方のブースを回る際は、会場移動のことを念頭に会場の選択をしておいた方が良いと思います。
さすがデザインの祭典、何かにつけてオシャレ
実際の出展商品はこちらから確認できます。(リンク切れ注意。確認したい方はお早めに)大賞は獲得した商品はもちろん、各社個性的でかつ機能性も考えたつくりになっています。WEBにはあまり情報がなく、足を運んだ人にしかお目にかかれない商品が多数あるのもこの展示会の魅力ですね。実際にブースをまわってみて私が気になったのが、台湾メーカーの「翠玉白菜カメラ」。
撮影することが“ひとつの絵になる”芸術アクセサリー。がコンセプト。
この独特な翠玉色(濃厚な緑色と白とグレーのマーブル色)が素敵。コンセプトからオシャレなんですけど。機能性にも驚きました。レンズと本体の着せ替えがワンタッチで簡単にできて、非常に軽い。
もちろん、基本カラーの翠玉色もよいけど、販促を考えてバラエティー豊かな着せ替えも楽しめるようになっているところが◎。デザインを手軽に変えられることで幅広い層が手に取りやすい商品になっているあたりが、「売れるデザイン」の秘訣なのかなと思います。
写真:かわせみ
国際色豊か
実は今回のイベントはサブタイトルに「国際デザイン製品展」となっています。日本の企業はもちろん、中国、台湾、韓国などのアジア圏、フランスやイタリアなどの欧州圏、そしてアメリカ等の欧米圏と世界各国からの製品が見れる貴重な機会になっています。
よくよく観察すると、日本人ブースなんだけど商品は海外製というところもあり、楽しみながら海外のトレンドやデザインが一気に学ぶことができるのはこのイベントの良いところだと思います。
美人とイケメンが多い
販促のためだとは思いますが、整った方を対応に当てている企業さんもいましたね。これはイベントあるあるなんですかね?笑。私の前職である採用業界でも合同説明会や大きな採用イベントには美人を送り込む企業はありました。
来場者の中にもオシャレな方は目立ち、普通の展示会と違って美意識が高い方が多い印象です。日本の企業で人員がさけるところは、フロントに若い社員の方、詳細説明にベテランやメーカー責任者やリーダークラスという体制をしいていらっしゃいました。
DESIGN TOKYO 大賞 2019のイマイチだったところ(感想・レビュー)
良いところばかりではなく、少し気になった点についてもレビューしていきますね。
主催会社の担当者の対応
事前に予約をすると、来場者の目的に応じてブースの紹介を受けることができます。あくまでも主催会社はブースに協賛企業を集めることが主な仕事というのが態度から伺え、商品知識や選定がイマイチだったなと思います。
クラウドファンディングに関しても、本来の仕入の目的から外れるとの指摘を受けましたが、考え方が堅いなという印象。
メーカーからすれば自分たちの商品を広く日本に広めることが目的ですよね。あくまでも主催会社がメーカーからたたかれないための防衛策のトークに聞こえて、いい気分ではなかったですね。
メーカー担当者とのコミュニケーション対策
完全に海外の方で構成されたブースがいくつかあるのですが、やはり英語がある程度できないとコミュニケーションに難がある部分も。日本人は英語ができないとか、話せないほうがおかしいという意見もあるかと思いますが、言語対策でメーカーの本気度がよく分かります。日本人の友達や知りあいを横につけて通訳役にしていたところもありましたよ。
これだけ大きなイベントですから、何カ月も前に日本で開催することは分かるはず。国際イベントならではの課題ですが、今後テクノロジーが発達すれば、もしかすると全ブースに自動翻訳機がつくなど、そんな解決策も考えられるかもしれないですね。
DESIGN TOKYO 大賞 2019のまとめ
売れるデザインの祭典というだけあって、心をくすぐるデザイン性豊かな商品の数々。
見ているだけでも飽きのこない、国際色豊かな展示会でした。また来年もいきたい!
一方で、仕入れの促進のためにコミュニケーションの側面や仕入易さへの工夫があると更に良かったと思います。
気になった方はぜひDESIGN TOKYO 大賞に足を運んでみては?
また、売れるデザインを勉強したい方はこの本もお勧めです。